インスペクションという言葉をお聞きになられたことはありますでしょうか?
不動産売却時に、耳にすることがある言葉です。
今回は、このインスペクションがどういったものであるのか、これを利用するメリットとはどのようなことなのかをご紹介したいと思います。
不動産売却時のインスペクションとは何か
インスペクションとは、住宅の建物状況調査のことを言います。
不動産売却時にその建物の価値を公正な目で判断するために、「既存住宅状況調査技術者講習」を受け、資格を受けた建築士が調査をおこないます。
この調査をおこなうことで建物の状況を把握でき、劣化や欠陥がすべて洗い出されるため、買主は納得して購入することができるでしょう。
インスペクションの実施については、必ずおこなわなければいけないというものではありませんが、実施有無などの説明については義務化されています。
実施していた場合は、その結果も併せて報告する必要があります。
インスペクションの有無で査定価格が変わりますので、実施のタイミングは査定前が好ましいでしょう。
不動産売却前にインスペクションを実施するメリット
インスペクションを実施するメリットは、大きく分けて3つあります。
1つ目は、買主の方が安心して購入できることです。
確かな目で調査を受けた物件で、劣化などを知ったうえで納得して購入できるのは大きなポイントです。
2つ目は売主が「瑕疵」について把握したうえで売却できることです。
瑕疵とは簡単にいうと欠陥のことで、これを知らずに売却してしまうと契約不適合責任を問われる可能性があるため、これを未然に防げるのは大きいと言えます。
3つ目は仲介する不動産会社も状態を把握したうえで取り引きができることです。
買主にとっても売主にとっても不明点なく取り引きできるというのは、双方にとってメリットがあることです。
そのうえ、状態が明確になっている住宅には購入希望者も増える傾向にあるため、三者にとってwin-winの関係になると言えます。
不動産売却でインスペクションにかかる費用
インスペクションにかかる費用は、1軒あたりおおよそ5〜7万円程度です。
実施したい場合は、不動産会社に相談したうえでインスペクターの方を紹介していただきましょう。
インスペクションに合格すると、瑕疵担保保険に加入することが可能になります。
この保険は、この先に修繕すべきことが起きた場合に補填してもらえるだけでなく、税の優遇を受けることもできるため買主にとっても大きなメリットとなるでしょう。
費用は保証期間によっても変わりますが、5年の保証期間を付帯した場合、一戸建てでは約6〜10万円、マンションでは約4〜6万円の支払いとなります。
まとめ
不動産売却にあたって、インスペクションを実施するメリットやその費用についてご紹介しました。
住宅の瑕疵が見つかるのはマイナスではないかと思いがちですが、瑕疵を把握したうえで購入したいと思うのが買主の気持ちです。
売却を検討されている方は、ぜひインスペクションの実施も検討されてはいかがでしょうか。
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